便秘解消するためには、偏った食生活と自律神経のバランスの崩れを改善することが必要です。便秘が改善されれば、ぽっこり下腹はスッキリしますし、代謝が上がって痩せやすい体になります。
前回の記事では、偏った食生活による便秘とその改善方法をご紹介しました。
今回は、自律神経のバランスの崩れを改善することについて考えてみましょう。
自律神経・交感神経・副交感神経とは
自律神経とは、自分の意志でコントロールできない生命維持のために重要な働きをする神経のことです。
そして自律神経には、興奮して活発な時に高まる交感神経とリラックスした時に高まる副交感神経があります。
ストレスが多い時も、交感神経が高まっているといえます。
腸は自律神経に影響を受けやすい器官なので、交感神経が優位な状態だと腸の動きがにぶくなります。逆に、副交感神経が優位な状態だと、腸の動きも活発化し便意が起きます。
便秘解消のためには、副交感神経機能を高めることが重要なポイントです。
規則正い生活習慣で副交感神経を高める
自律神経にはリズムがあります。
仕事をしている時は交感神経が優位になり、リラックスして休憩したり寝ている時は副交感神経が優位になります。
生活が不規則だと、自律神経のリズムも崩してしまい、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできません。
またストレスもリズムを崩す大きな原因になります。自分に合ったストレス解消方法や入浴などで、リラックスできる環境を整えましょう。
深呼吸をするだけでも副交感神経は高まりますから、イラッとしたら深呼吸をすると覚えておくといいですね。
規則正しい生活をしてリラックスすることが、便秘解消にもつながります。
【副交感神経を高める習慣】
- 1日3食摂取し、腸に定期的な刺激を与える。
- 夕食は寝る3時間前までにすませる。
- お水を飲んで腸を動かす。
- 早寝早起きを心がけ、睡眠をしっかりとる。
- リラックスタイムを作る。(半身浴・深呼吸など)
- 便のすべりをよくするため、エクストラヴァージンオイルなどの良質な油を使う。
- 温かいものを食べ、冷えにも注意。
- 軽い運動をする
お水を飲んだり、きちんと3食食事を摂ることで腸は刺激を受け、動きが活発になります。それによって副交感神経もアップします。
軽い運動は便秘解消におすすめ
女性や高齢者の中には、腹筋が弱いことから便秘になっている人もいます。
腹筋が弱いと腹圧が低下します。それによって、便を押し出す力が足りないのです。
とはいっても、腹筋の力が少なく便秘の人に腹筋運動を無理にしようとすれば強いストレスを感じてしまいます。だからこそ、無理のないウォーキングやサイクリングなどの軽い運動をしましょう。
汗を軽くかく程度の軽い運動は、副交感神経を活発にします。体も気持ちもリラックスできて、排便しやすくなります。
食生活を意識していても、強いストレスを感じたり常に緊張しているようではなかなか排便できません。
リラックスできる環境作りと、規則正しい生活で自律神経のバランスを整えることが大切です。ストレスを感じたら、深呼吸をするようにしましょう。