脳内物質のβエンドルフィンってご存じですか?脳内麻薬ともいわれるこの物質をうまく活用すると、ダイエットにも効果があるんです。
βエンドルフィンとは?
炭水化物を食べると、βエンドルフィンという物質が分泌されて増えます。βエンドルフィンは脳内物質で、脳内麻薬とも呼ばれている神経伝達物質です。
脳内麻薬というぐらいですから、快感をもたらす働きがあり、習慣性や依存症を招く原因になるといわれています。
しかし、この物質をうまく活用することでダイエットに良いことがあるんです。
例えば、炭水化物の代表といえば白米。
人類の歴史のほとんどが飢えと闘ってきた歴史のため、白米と脂肪はエネルギー摂取には必要不可欠ともいえる食材でした。だから、美味しいと思うように潜在意識に刻まれています。
潜在意識に刻まれていますから、食べたいと思うのは当然なんですね。そして食べることでβエンドルフィンが増し、食べるのをやめられなくなります。
炭水化物を食べ過ぎることが習慣化してしまうと太ってしまいます。だからこそ、他の方法でβエンドルフィンを出して満足感や多幸感を味わってしまい、炭水化物への意識を防止するのです。
βエンドルフィンが分泌されるのはこんな時
βエンドルフィンは、実際にはどんな時に分泌されるのでしょうか。
それは、美味しいものを食べた時・好きなものを食べた時・キレイなものを見た時・音楽を聞く時などです。
簡単に言ってしまうと、自分が気持ちいいなどのいい気分になった時ですね。
でも、そのために太ってしまうとも言えます。美味しい物や自分の好きなものを食べているとβエンドルフィンが分泌して習慣化してしまいますから、やめられずに食べ過ぎの原因になります。
ダイエットするためには、食べたいと思う時に別の方法でβエンドルフィンを出して満足してしまうのが大切なのです。
痩せるためにβエンドルフィンを利用する
何か食べたい!と思うと、その気持を満足させるためについつい食べてしまいます。
でも、遊んで夢中になっている時など、食べることを忘れて、あとからお腹すいたと思ういることもありますよね。あれ?もうこんな時間?と思った経験があるのではありませんか?
これは、食べるということよりも他に満足した状態にあるからです。その状態を作ることで、食べ過ぎ防止することも可能です。
具体的にいうとこのようなことです。
- 軽く汗をかく程度の有酸素運動をする
- 好きな音楽を聞く
- 歌をうたう
- 自分の好きなキレイなものを見る
- がんばっている自分にちょっとしたご褒美を与える
- 姿見で痩せてきている自分を見て褒める
- 気持ちのよかったことを思い出す
誰でもできることですから、是非やってみましょう。
生活の中に意識して取り込むことで、今まで全部食べることにいっていた気持ちが減っていきます。
運動は、じわっと汗をかくウォーキング程度で十分です。
しっかりした運動をしようと思って無理をすると、かえってストレスになって効果がなくなりますから注意しましょう。
ラジオ体操やヨガ・ストレッチなど、自分にあった運動で大丈夫です。ラジオ体操も真面目にやると汗をかいて運動効果は抜群です。
βエンドルフィンは研究が進んでいる重要な物質です。現在は、やる気のスイッチ的な役割があると思われ、認知症の予防などの研究もされています。
手軽にできますから、今日から上手にダイエットに取り入れてみましょう。