子どもの頃からよく噛んで食べなさいと言われました。これはダイエットでもとても大切なことなんです。実際に、よく噛んで食事をしただけで10kg痩せた方もいます。基本中の基本のことだからこそ、見なおしてみましょう。
よく噛むだけでダイエットになるの?
噛むという行動で痩せるのには、2つの理由があります。
噛むだけで食事の量が減ったり、脂肪が燃やせるのだったら嬉しいですね。
簡単なダイエット法ですし、健康のためにも良いことですから、やらないのはもったいないです。
理想的なのは、1口30回噛むこと。
でもその30回って思ったよりも多くて大変なんですよね。慣れるまでは、もう飲み込みたい!と思ってからもう少し噛むという感じでやってみましょう。
では、もっと詳しく痩せる理由を確認しましょう。
噛むことで食事の量が減る
よく噛んで食事をすると唾液も多く出るようになります。すると、食べたものが糖に分解され血糖値が正常に上昇。満腹中枢が刺激されて満腹感を感じます。
満腹感を感じるまでの時間は20分ぐらいと言われますから、よく噛んで食事の時間も自然と長くなれば、少ない量で満足できることになります。また、よく噛むのは大変ですから、自然と口に入れる量も普段より少なくなってきます。
その結果、摂取カロリーも減らすことができるんですね。だから痩せられるんです。
ヒスタミンで満腹感!さらに脂肪も燃やす効果
肥満治療の研究で、よく噛めばヒスタミンが脳内で増えることがわかってきました。
ヒスタミンというとアレルギー症状を起こすことで聞いたこともある名前でしょう。
しかし、このヒスタミンは、満腹中枢を刺激し、内蔵脂肪までも減少させてくれるというのです。これは脳内に増えるヒスタミンですから、薬のように他から摂取しても意味はありません。
余談ですが、この脳内ヒスタミンは、ヒスチジンを摂取することで増やすことができます。ヒスチジンは発育や神経機能を補助する役割を持つ必須アミノ酸で、ヒスタミンの原料にもなります。サバ・カツオ・まぐろなどの青魚に多く含まれています。
よく噛むことはもちろん、青魚などを食べて脳内ヒスタミンを増やしましょう。
よく噛む外食メニューの選び方
食べる時の食材やメニューに噛みごたえのあるものを選択するのもおすすめです。
硬い・弾力がある・繊維質が多い食材を積極的に食べるのです。
例えば、ステーキとハンバーグだったら、ステーキですね。ひき肉よりもかたまりのお肉の方が自然とよく噛むはずです。消化にかかる時間も長くなることから、カロリーをより消費するようになります。
一品料理よりも定食にしましょう。一品料理というと丼ものや麺類などがありますが、かきこんで食べてしまう人は多いはず。
定食だと歯ごたえの違う食材が複数入っていますので、自然と噛む回数は増えてきます。栄養バランス的にもいいですね。
噛むことを意識した食べ方やメニューの選び方で、満腹感を得ることができます。
そして脂肪を減少させ、摂取カロリーを減らすことができるんです。
あごや周りの筋肉も鍛えられることから小顔効果も期待できますね。
ダイエットはもちろん健康のためにも、意識した食事を心がけましょう。