呼吸は生きていくために必須でありながら、意識せずに浅くて速い呼吸になっていることが多々あります。ダイエットはもちろん健康のためにも、深くゆっくりと行う呼吸法はもっとも重要なことですから見なおしてみましょう。
横隔膜を上下に動かす腹式呼吸をすると、深い呼吸をすることができます。
深い呼吸と浅い呼吸の違い
呼吸は、自律神経と深く関わっています。
吐くと副交感神経、吸うと交感神経が働くので、呼吸は自律神経を切り替えるスイッチとも言えます。
また、深い呼吸と浅い呼吸で比べてみると、深くゆっくりと呼吸した場合は、副交感神経がよく動きます。吐く時間が長くなるからですね。
そして、リラックスしたり免疫・ホルモン分泌などが正しい状態で働きます。
緊張したりすると、深呼吸するでしょう?
あれは、呼吸によって心身の状態を安定させ、リラックスしようとしているのです。
逆に浅い呼吸の場合は、交感神経が優位となっている状態で、イライラ・不安・焦りなど感情の起伏が激しくなったりストレスを感じてしまいます。
呼吸が浅くて速い状態ばかり続くのは血管中の酸素が足りない状態ですから、体にも様々な不調が出てしまいます。もちろん、ダイエットにも悪影響ですよね。
肩や鎖骨・胸が動いてしまう人、口だけで呼吸をしている人は浅い呼吸ばかりになっている可能性が高いため要注意です。
呼吸は吐いてから吸うのが基本!
呼吸というと、「吸って~吐いて~」と言っているのをよく聞きませんか?
吸うことから始めると思っている人がかなり多いのです。
呼吸法のダイエットアプリなどでも、吸うことから始まっているものが多いですね。
しかし、本当は吐くことから始めるのが基本です。
「呼吸」という文字は中国で作られたそうですが、「呼」は息を吐くことを表しています。
「呼気」というのは、まさに吐き出す息という意味ですが、やはり「呼」という文字が使われていますよね。
この文字を見ておわかりのように、吐くことが先なのです。
そして、この吐くという行為がとても重要なポイントとなっています。
腹式呼吸はダイエット効果バツグン
深くゆっくりした呼吸をするには、腹式呼吸がおすすめです。ダイエット方法として人気のヨガ・気功・太極拳・ロングブレスダイエットなどもこの腹式呼吸が基本になっています。
お腹をヘコましたり膨らますことで筋肉(インナーマッスル)も使いますから、お腹やウエストの引き締め効果はバツグン!
また、酸素が増えることで血行もよくなり、体中の細胞が活性化して新陳代謝もアップするようになります。風邪予防・貧血改善・美肌などにも効果は高いですよ。
特にストレスが緩和されることはダイエットにとっては最もありがたいことですね。
どうしてもダイエットするとストレスを感じてしまいます。無理しないダイエットを選んだといっても、普段と違うことをしているのですから、ストレスは感じてしまうものです。
それがドカ食いや食べ過ぎの元になってしまうんです。
脂肪燃焼で効果の高いダイエットをしたとしても、ストレスを感じて継続できなければ意味はありません。
腹式呼吸でストレス緩和することで、ドカ食いや食べ過ぎを防止できますし、ダイエットを継続していくこともできるようになるはずです。
呼吸を意識することで、自律神経をコントロールして心身のバランスが整います。
腹式呼吸は、道具もいらず無料で手軽にできますから、毎日の習慣にしていきましょう。
次回は、具体的な腹式呼吸の方法とポイントをご紹介しますね。