ダイエットをすることによって加齢臭がかえって強くなってしまうという話を耳にすることがあります。
基本的にダイエットは体に良いことなので健康状態をにとって悪い方向になるとは考えにくいものです。
ではこの噂はいったい何を意味しているのでしょうか?
加齢臭の原因を考えてみましょう
身体の老化の原因は酸化にあると言われています。
特に臭いの原因となっているのがノネナールという物質で、これは皮脂が酸化することによって発生する物質であり、活性酸素が原因ともされています。
活性酸素とは、体内に取り込まれた酸素がちょっとしたきっかけで活性酸素という有害な物質に変化していしまいます。
ちょっとしたきっかけは、喫煙や薬、ストレス、紫外線などがあり身近にたくさんあり、活性酸素が気付かないうちに蓄積されてしまいます。
この蓄積された活性酸素が、身体を酸化させてしまうのです
身体が酸化するということは、鉄が錆びてしまうことと似ています。
自転車が錆びついてしまいそのまま放置すると錆びだらけになってしまいます。
これと同じ現象が体内でもおき、体内の細胞を酸化させ錆びつかせてしまうのです。
錆びついてしまった細胞は、正常な機能を果たせなくなり「老化」の原因となってしまいます。
この活性酸素が原因で、体内の脂肪酸が酸化することで臭いが発生します。
この臭いが加齢臭なのです。
基本気には肥満傾向にある人は加齢臭が強くなりがちになります
なぜならば、肥満傾向にある人の多くは、血液中に中性脂肪酸やコレステロールがたまっていることが多いとされています。
そのため、それらが上記理由と同じ作用を起こすことで酸化し、臭いを発生しやすくなります。
また、肥満傾向にある人は、皮下脂肪が多くなるため熱がこもりやすくなり、汗をかきやすくなります。
汗が多いことで、雑菌が繁殖しやすくなり、結果的に体臭も強くなってしまいます。
上記理由からすれば、ダイエットを行うことで肥満傾向を改善するわけですから、加齢臭は緩和される結果になります。
しかしながら、ダイエットには2種類あります。
1つは、バランスの良い食生活や有酸素運動を取り入れ体重を落とすものと、もう1つは断食などによって無理に体重を落とすものとがあります。
そのうちの後者である、無理をして体重を落とすものは、代謝が悪くなることで体内に老廃物を蓄積しやすくなってしまいます。
その結果、加齢臭がかえって強くなってしまう可能性があるのです。