ダイエットを始めたら頭痛が増えた気がするというのは、低血糖状態に陥っている可能性があります。
低血糖状態になるのは、炭水化物の摂取量を極端に減らしたからです。
ブドウ糖が不足すると中枢神経に異常があらわれて、頭痛が起こることがあります。
低血糖状態は糖尿病でもインシュリン注射をしたときに起こることがあります。
具合が悪くなることもあるので、ダイエット中は注意が必要です。
ここでは、低血糖状態を起こさないためにはどうすればいいのかと、糖質制限ダイエットをするときの注意点をあげていきます。
低血糖状態を予防するには
低血糖状態に陥らないようにするには、ダイエット中でもある程度の糖質は摂取するようにします。
完全に糖質を抜けば痩せるスピードははやくなりますが、体が状況変化についていけずに低血糖状態を起こしてしまう可能性があります。
頭痛が起こるには、血糖値が50ml/dLまで低下したときです。
中枢神経のブドウ糖が欠乏することで、中枢神経がうまく働かなくなって頭痛が起こります。
そこからさらに低下すると最悪の場合意識障害を起こすこともあるので、注意しましょう。
もし起きてしまったら、ブドウ糖や砂糖などすぐに血糖値を上げられるものを口に含みましょう。
ブドウ糖を含むジュースを飲むと、血糖値がはやく回復します。
糖質制限ダイエットで注意したいこと
炭水化物の摂取を制限して痩せようというのが、糖質制限ダイエットです。
糖質を摂らなければ、ブドウ糖が入ってこないのでほとんど血糖値は上がらずに済みます。
すると脂肪を身につけやすくさせるホルモンのインシュリンが分泌されにくくなるので、太りにくくなります。
また、インシュリンが働かないと脂肪が分解されやすくなるので、痩せやすくなります。
たんぱく質と脂質でも少しは血糖値が上がりますが、糖質を極端に制限していると低血糖状態が起こることがあります。
脳の栄養素はブドウ糖以外にも、脂肪からつくりだされるケトン体を使うことができます。
ただ、脂質の摂取も極端に摂取していると、低血糖状態が起きてしまう可能性があります。
安全に痩せるには
糖質制限ダイエットをしながら安全に痩せるには、体の具合をみながらやることが大切です。
もし具合が悪くなったら、一度食事内容を見直してみましょう。
糖質制限では、カロリーの摂取は特別制限しません。
カロリーまで制限してしまうと、全体のエネルギーが不足して具合が悪くなることがあるからです。