中学生の女の子は「ダイエット」という言葉に敏感です。痩せていることが可愛い子の条件のようになっていますが、中学生の女の子が痩せたいと思った時には、摂食障害という病気に注意する必要があります。
ここでは、ダイエットと摂食障害、摂食障害の怖さ、正しいダイエット方法について触れていきます。
軽いダイエットのつもりが
「痩せたいからご飯を抜こう」「痩せたいから野菜サラダだけ食べる」というのは、ダイエットの仕方ではよくある方法です。エネルギーが不足すれば、溜まっていた脂肪が分解されてエネルギーとして使われるので痩せることができます。
そして「何kg痩せた!」と喜び、ダイエットがエスカレートしていきます。太り過ぎは膝に負担をかけたり、生活習慣病のリスクをあげてしまう原因になりますが、ちょっとぽっちゃり気味くらいならば病気に対して不安を感じることはありません。
むしろ中学生の時期は一番食欲旺盛で、育ち盛りの時期です。この時期に無理なダイエットをしてしまうと、体が育たず、将来赤ちゃんを産めない体になってしまう恐れもあります。
そして怖いのが、摂食障害という病気になってしまうことです。
摂食障害とは?
摂食障害は、最近では病気発症の低年齢化が問題になっている病気です。普通に食べられなくなる病気で、食事をほとんど摂らなくなる拒食症、大量に食べて吐き出す過食症、などの症状があります。
拒食症になってしまうと、骨と皮ばかりに痩せてもまだまだ「自分は太っている」と思い込んでしまいます。極端な人だと、体重が10kg代後半〜20kg代になってしまうこともあります。
これはもはやダイエットレベルではなく、生きるか死ぬかの瀬戸際のレベルです。食事を全く摂らない、わずか食べただけでも罪悪感を感じて吐き出す、など異常な行動を繰り返すようになります。
摂食障害が怖いのは、それを止めたいと思っても自分の意思で止められないところです。こうなると心療内科か精神科を受診して、心の治療を受けることが必要になります。
正しいダイエットの大切さ
摂食障害は極端なダイエットだけが原因の病気ではありませんが「痩せたい」という気持ちがエスカレートして、それが原因のひとつになることはあります。
中学生の女の子が痩せたいと思ったら、まずは自分を大切にしてあげてください。
幸せを失ってまで、食べる喜びを失ってまで痩せるのではなく、綺麗になりたい、こんなことをしたい、という夢のために自分に磨きをかけるひとつの手段としてダイエットをするようにしてください。